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台湾ウイスキーのクオリティーを底上げする南投蒸溜所の製法とは

  • オマーロゴマーク

  • 南投蒸溜所の設立は2008年。ポットスチルはすべてスコットランドのフォーサイス社から導入しました。台湾は麦芽の成長には暑すぎるため、原料のモルトは全てスコットランドから購入しています。基本的にはノンピートモルトを使用していましたが、将来的に様々なポートフォリオを構築するため2014年からはピーテッドモルトの使用も始めています。夏の気温が非常に高くなるため、ウイスキーの製造は10月~4月の間です。

    <所有設備>
    モルト貯蔵/タンク×1基、モルトミル×1基、マッシュタン×1基、ウォッシュバック×8基
    ポットスチル/初溜×1基、再溜×1基

歴史ある酒造会社の新たなる挑戦

南投蒸溜所は4基のポットスチルを保有しています。初溜釜はそれぞれ5,000Lと9,000L、再溜釜は2,000Lと5,000Lです。4基のスチルは容量、大きさ、高さ、ラインアームの傾斜角までが各々異なっており、これは、様々な性質のスピリッツを得るためスコットランドのフォーサイス社に依頼しました。冷却器は亜熱帯気候のため、シェル&チューブ式にくわえポスト-クーリングによる2段階のシステムを設置。2つの初溜釜から得られたローワインは再溜の前にブレンドされます。再溜後ヘッドとテールをとり除いた蒸留液は集められ、アルコール度数平均70%のニュースピリッツが得られます。

写真:蒸溜ポット

蒸溜所内のモルトの輸送には空気輸送システムを採用しています。輸送されたモルトは、4本ローラーのBuhler社製のモルトミルを使用して粉砕され、その後、Huppmann社製のマッシュタンで熱水と混合されます。このときの仕込み水には南投市近くの山脈から湧きでた地下水を使用しています。マッシングでは、麦汁を3回にわけて集めます。一番麦汁と二番麦汁は混合されヒートエクスチャンジャーを通して19度まで冷却されウォッシュバックへと運びます。

写真:蒸溜所看板

ウォッシュバックは木製ではなくステンレス製です。これは台湾の湿度の高い亜熱帯気候により、木製にすると管理が非常に難しくなるためです。このウォッシュバックは発酵に適した温度を保つため、水冷ジャケットで常に20℃~32℃となるように調整されています。発酵に使用する酵母は数種類ありますが、すべて別々に発酵させ管理しています。60~72時間の発酵の後、ウォッシュをポットスチルに送ります。

蒸溜により得られたニュースピリッツはオーク樽に封入され、レンガで造られた熟成庫にあるラックで保管されます。 主に使用しているのは、「スペインのホッグスヘッドとバットのシェリー樽」と「アメリカのバーボン樽」です。亜熱帯気候である台湾では、毎年6~7%のエンジェルズシェアを引き起こします。スコットランドでは平均2%と言われており、単純に比較はできませんが約3倍のスピードで熟成がすすむことになります。

こうして造られた私たちのモルトウイスキーは色は濃いゴールドからレンガ色をしており、香りはマンゴー、ライチ、グリーンバナナや缶詰のパイナップルのようなトロピカルフルーツの香りが豊かです。ボディはミディアムタイプですが、ドライフルーツのような甘い味わい、クリーミーでチョコレートのようなカラメル、ナッティーでスパイシーな樽の味わいが特徴です。

  • 写真:南投蒸溜所 蒸溜所所長
  • Chieh-Chang Pan氏
    オマー 蒸溜所所長


    1990年にTaiwan Tobacco and Liquor Corporation (TTL)の前身であるTTWMBに入社。
    ワイン事業部で、技術者、課長、副ディレクターとして勤務のかたわら、
    紹興酒、吟醸酒、高梁酒、ワイン、ウイスキー、ブランデーの製造にかかわる。
    この間、様々な蒸溜・醸造技術を習得するためスコットランドを含み、海外を飛び回る

    2000年代にはTTLのワインテイスティングチームに加わり、
    2003年にはTTLのSAKEテイスター養成講師。
    2012年からは南投蒸溜所の所長として
    製造とマーケティングの発展に寄与している。
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