特徴1
まるで地下要塞のような
18階建てワイナリー
ワイナリーはワインづくりに理想的な温度を保つため、マウント・ジョージの山沿いにそって
地下に埋め込まれて建設されている。
メルセデス・ベンツの最高級オープンモデル
「Sクラスカブリオレ」と
完璧にペアリングする極上ワインとして
取り上げられ、一躍注目を浴びている
ナパのPalmaz Vineyards
(パルマッツ・ヴィンヤード)
Palmaz Vineyards(パルマッツ・ヴィンヤード)はパルマッツ家による家族経営のワイナリー。
オーナーであるJulio Palmaz(フリオ・パルマッツ)氏はアルゼンチン生まれ。マザー・テレサの心臓バイパス手術をした名医としても有名で医学の分野で多大なる功績を残している。1970年代、医学の研究のため移住したカリフォルニアでワインと出会い、「最高のワインをつくるのに、この土地以外はありえない」と妻Amaliaと共にナパでワインづくりを決意する。
1997年彼はナパ最古のワイナリー(Cedar Knoll Vineyards)を買い取り再建、現在のワイナリーを8年かけて建設した。
医療畑出身の彼が率いるワイナリーは、“最先端テクノロジーと伝統の融合”をモットーとし、カリフォルニアワイン界に革命を巻き起こしている。
Palmaz Wineryが所有する64エーカー
(250ヘクタール)の畑は、
高度の異なる3エリア(海抜120m~430m)に位置し、46の小区画に分かれている。
この微妙に異なる複雑な地形が、最終的なワインの複雑味を生み出している。
栽培の精鋭部隊が重視するのは、ナパという最高の環境とブドウそれ自体の特徴の両方を活かし、最高のパフォーマンスを実現すること。そのために畑のIT化を進める一方、実際に足をつかって畑を歩き回り、ブドウの木に触れることで微妙な状態をチェックするという伝統的なワインづくりにも手を抜かない。こうしてブドウを慈しみ、「畑」単位ではなく「一本のブドウの木」単位での栽培を心がけることで、収穫期には宝石のようなブドウが実をつける。栽培・醸造における“最先端テクノロジーと伝統の融合”がパルマッツの極上ワインを生む秘訣だ。
1868年創業の「セダル・クノール・ヴィンヤード」を1997年にフリオ・パルマッツが取得
現在では250ヘクタールの自社畑を所有
ワイナリーはワインづくりに理想的な温度を保つため、マウント・ジョージの山沿いにそって
地下に埋め込まれて建設されている。
建物の中心部にある24の発酵タンクは個別に設置されたセンサーにより完全にモニタリングされている。
収集されたデータはドームの天井に投影される。その様子はさながら宇宙センターの内部のよう。
重力に沿って優しくワインを移動させる“グラビティ・フロー”の手法を
ワイン造りのプロセス全体に取り入れている。
ワイナリーの上層階からブドウの旅はスタートし、除梗、選果を経て発酵、ブレンド、樽熟成と段階が進むとともに下へ下へと移動する。ワインの移送にポンプを使わないことはもちろん、各プロセスで階層が異なるシステムは非常にユニークであり、世界でも例をみない。
オーナーが「重力がワイン造りの仕上げをしてくれる」というように、最先端テクノロジーを駆使したワイナリーでありながら、その根幹は自然なワインづくりという芸術に対するポリシーがある。
ラベルの“染み”は、汚れではなくインクでデザインしたもの。
デザインは全6パターン。1ケース(6本)の中に同じデザインのボトルが含まれないようコントロールされている。
この“染み”にも、実はストーリーがある。現オーナーが元ワイナリーであったこの土地を購入した際、禁酒法以前の時代に造られていた、手書きのラベルのワインボトルが見つかった。
その古いワインのラベルについた本物の “染み”を見たとき、「前ワイナリーからのフロンティアスピリッツを受け継ごう」とオーナーは決意し、新生パルマッツのラベルにも“染み”をデザインすることに決めたという。
Dr. フリオ・パルマッツ氏が追い求めた「伝統と革新」の結晶。自然との調和、最先端技術による精密な醸造管理から造られる、まさに芸術作品です。
2019ヴィンテージは、長期熟成によりさらなる進化を遂げる可能性があるビッグヴィンテージ。 濃い果実とトーストしたオークがグラスから爆発的に広がる。ワインが開いてくると、カシス、スモーキーなオーク、大胆なタンニンが甘美な中盤の味わいを引き締める。抜栓後の時間の経過でより複雑さが現れ、長い余韻にはトーストしたキャラメルがエレガントに残る。
Dr. フリオ・パルマッツの最愛の妻、アマリアに捧げる極上のシャルドネです。
2019年ヴィンテージは、まずスイカズラとキウイのヒントがグラスから立ち上がります。 温かく魅力的なワインで、マイヤーレモンの皮とバナナのアロマがきれいに統合され、フレンチオーク樽の香りとシームレスにバランスをとっています。いつまでも続く余韻が美しい。
1868年、この土地にぶどうを植えワイナリーの礎を造ったCedar Knoll Vineyardの創設者Henry Hagen氏に敬意を表した一本。パルマッツのセカンド的存在。
ブラックチェリーの豊かで濃厚な香り、チョコレートやなめし革、トーストのニュアンス。洗練されたシルクのようなタンニンが口中に広がります。